有名人の葬儀

黒澤明(映画監督)の葬儀

2018年06月12日 16時30分

「世界のクロサワ」。「羅生門」「七人の侍」などで世界にも名をとどろかせた日本を代表する映画監督は、スティーブン・スピルバーグやジョージ・ルーカスら、後に世界を代表する映画監督らに大きな影響を与えました。

 
特に「羅生門」は、世界的に評価される作品となりました。ヴェネツィア国際映画祭では最高賞となる金獅子賞を獲得。「世界のクロサワ」はこの時に誕生したのです。その後の「生きる」や「七人の侍」でも世界的に評価されました。
 
その後、70代も後半を迎えた1980年、クロサワ明監督は「影武者」でカンヌ国際映画祭の最高賞「パルム・ドール」を獲得します。この「影武者」の外国版は、プロデューサーにジョージ・ルーカスとフランシス・フォード・コッポラというビッグネームを迎えて製作されました。
 
黒澤明監督は、過去に「葬儀」に関して、こんなことを言っています。
 
あんた、変な顔をするが、本来、葬式はめでたいもんだよ。よく生きて、よく働いて、ご苦労さんと言われて死ぬのはめでたい
 
黒澤明監督は、そのキャリア晩期に制作した「夢」の中に葬儀のシーンがありますが、監督の死生観、そして葬儀に関する思いが表れているような気がします。
 
黒澤明監督は、1998年9月6日に脳卒中のためお亡くなりになりました。
 
葬儀は9月7日に身内だけでお通夜が行われ、その後の8日に密葬が行われました。
 
ファンが弔問できるよう、「お別れの会」も開かれました。横浜市の黒澤フィルムスタジオで開かれた「お別れの会」には、約35000人のファンが訪れたそうです。
 
長男の黒澤久雄さんは、
 
残念なことに人生には映画のようにハッピーエンドがなくて最期にどうしても別れが来てしまいますが、黒澤明が残しました多くの作品はもっと長く生き続けると思いますので僕の心の中ではハッピーエンドだと思っております。皆さんも明るい気持ちで送り出してやっていただきたいと思っております。本日はどうもありがとうございました。
 
と喪主として挨拶しました。
 
何か黒澤明監督の葬儀に対する想いと重なりませんか?
 
「世界のクロサワ」らしく、世界の多くの映画人から追悼の言葉が寄せられました。スターウォーズのジョージ・ルーカスからの弔電は「お別れの会」の中で紹介されました。さらに「タクシードライバー」のマーティン・スコセッシ監督ら、海外から多数の弔電が届いたそうです。
 
亡くなった当時、ちょうどヴェネツィア国際映画祭が開かれており、急遽、黒澤明監督についての行事が特別に開催されました。「世界のクロサワ」の原点ともなったイタリアでは、死のニュースは大きく伝えられたそうです。
 
参考
追悼:黒澤明
http://www.asahi-net.or.jp/~zc2t-ogw/MKHome/AKHome/AK/ak_memorial_news01.htm